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2018/09/6

Gunfire

実銃ハンドガン用アタッチメント「Alternative Ballistics」!ハンドガンが手軽に非殺傷武器に!

アメリカにおいて度々問題となっているのが警察官の過剰防衛
誰もが簡単に銃を所持できるアメリカでは警察官が武装している犯人に対して過敏に反応してしまうのは仕方有りません。

しかし、時として銃を持っていない犯人を射殺してしまったり、銃を使うべきでは無いと理解しつつも使わざるを得なかったという事例が多々発生しています。

そこで過剰防衛による死傷者を少しでも減らすため、ハンドガンを簡単に非殺傷武器に替えるアタッチメントが開発されました。

そのアタッチメントの名前は「Alternative Ballistics(アルターネイティブ・バリスティック)」。

今回はそんなハンドガン用アタッチメントについて紹介していきたいと思います。







■ハンドガンの威力を下げる「Alternative Ballistics」

出典:Alternative Ballistics(YouTube)

今回紹介するAlternative Ballisticsは樹脂製のパーツと鉄球が一つになったハンドガン用のアタッチメントです。

外見がピエロの鼻に似ている事から「クラウン・ガン」とも呼ばれていますが、このAlternative Ballisticsは法的機関が使用することを前提に開発された“犯人を必要以上に傷つけない”ためのハンドガン用減速アタッチメントです。

使い方も至って簡単で使用する時にハンドガンの銃口の先端にはめ込むだけ。

Alternative Ballisticsを装着すると先端にある鉄球が銃口を塞ぎますが、その状態で弾丸を発射すると弾丸は鉄球の中にめり込みつつ一緒に発射されます。

その結果、弾丸の重量や面積が増えることで空気抵抗が大きくなり、弾丸の威力が大幅にダウンするというわけです。

■Alternative Ballisticsに撃たれるとどうなるの?

銃器による死因は大きく分けて二種類あり、一つは生命維持に必要な重要な臓器(脳や心臓等)の損傷で、もう一つは出血によるショック死です。

これらの死因は両方とも弾丸が皮膚を貫通し体内に入り込む事で起こりますが、逆を言えば弾丸が体内に入りこまなければ銃で撃たれても致命傷になることはありません

そしてAlternative Ballisticsを使用した場合、弾丸が体内に侵入する確率は2%以下となり、致命傷を与えずに済むのです。

しかし、いくら威力が下がったとはいえ鉄球がものすごい勢いで飛んでくるわけですから無傷という訳にはいかず、開発者は
Alternative Ballisticsで撃たれた場合、激痛により地面にうずくまる事になる
とコメントしています。

また頭部や内臓に直撃した場合、極まれに後遺症などが起こる可能性もあり開発者は「一番良いのは銃で犯人を撃たなくて済むことだ」ともコメントしています。

■Alternative Ballisticsの問題点

手軽にハンドガンを非殺傷武器に切り替えることができるAlternative Ballisticsですが、現時点でいくつかの問題が出てきています。

まず一つ目は装着するのに時間がかかるという点。
このAlternative Ballisticsは大きさの関係から事前に装着しておくことができず、使用する際は銃を構えた後に装着しなければなりません。
そのため、瞬時に切り替えることが難しく緊急時には装着する事ができません。

そしてもう一つの問題は見た目から分かる通り一発しか撃てない使い捨てのアタッチメントであるという点。
つまり初弾を外してしまったり、相手が複数人いる場合には効果が発揮できず、活躍できるシーンは限られています。

■まとめ

少し見た目は滑稽ですが、殺傷武器を手軽に非殺傷武器に変える事ができるAlternative Ballistics。

ちなみにこのAlternative Ballisticsはアメリカ合衆国のミズーリ州にあるファーガソン警察で導入されています

ただ、使用するかしないかは警察官の裁量に任されており、どちらかというと「必要と思う人は支給する」といったスタンスのようです。

むしろ日本など、銃で武装している犯人がほとんどいない国で採用したほうが効果的かもしれませんね。

Gunfire

元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。

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