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今回紹介するのは銃やエアガンに装着するレーザーサイト(照準器)について! それも特許を取れるほどの画期的なアイデアによって作られたショットガン専用のレーザーサイトを紹介していきたいと思います。
ショットガンは威力があるものの、発射された弾丸は広範囲に広がるため思わぬ事故につながる可能性もゼロではありません。しかし、今回開発されたレーザーサイトを使えば事故の確率を劇的に減らすことができる優れものなのです!
それでは早速紹介していきます!
■4つのレーザーを搭載した「Quad Safe」
今回紹介するレーザーサイトの名前は「Quad Safe」。
このQuad Safeは冒頭でも少し触れましたがアメリカの会社であるKruger Optical社によって開発された画期的なショットガン専用レーザーサイトです。
他のレーザーサイトと比べて何が画期的かというと、Quad Safeの外見は普通のドットサイトのように見えますが、実はドットサイトの四隅それぞれにレーザーが装着されているという点。
「4つもレーザーなんて要らないんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、実はこの4つレーザーが非常に重要な役割を果たしてくれるのです。
皆さんはご存知と思いますが、ショットガンの主な弾種は散弾であり散弾は射撃地点から標的物の距離が離れれば離れるほど広範囲に散らばります。
この散弾の散らばり具合はショットガンの銃口に装着されたチョークによって、ある程度はコントロールできるのですが普通のドットサイトは狙いを付けることができても「どれぐらいの範囲に散弾が散らばるか」までは分かりません。
しかし、Quad Safeを使用した場合は散弾の散らばる範囲が視覚的にわかるようになるのです。
Quad Safeのレーザーを標的に照射した場合、標的物には4つの赤い点が出現します。
この4つの赤い点のそれぞれを線で結ぶと出来上がる大きな正方形が散弾の散らばる範囲を表しており、標的が正方形の中に納まれば安全に射撃することができ、一方で標的以外の物が正方形内に入ってしまう場合は標的以外の物にも被弾してしまうという事が一目でわかるという訳です。
レーザーサイトは通常、弾丸を標的に当てるために装着されるものですが、Quad Safeの開発コンセプトは「二次被害の防止」であり、つまり誤射による巻き込み事故の防止が目的で作られたレーザーサイトだったりします。
発射された弾丸が外れてしまい、味方や一般人に当たってしまう事をコラテラル・ダメージ、直訳すると副次的被害といいますが、警察官などが犯人を取り押さえるために銃を使用する可能性が高い銃社会のアメリカでは非常に重要な問題だったりもします。
特にショットガンは普通のハンドガンと比べストッピングパワーが高いものの、散弾という性質上、市街地で使用する場合は使用する際に方角やタイミングが非常に重要でした。
そんな流れ弾による不幸な事故を阻止するために作られたQuad Safeですが、開発元であるKruger Optical社のCEOは
“The product will significantly reduce the risk of collateral damage associated with using a shotgun in a home defense or law enforcement environment by providing the user with immediate visual feedback on the spread pattern of their shot at range.”
(この製品は、家庭での自衛や法執行機関での散弾銃の使用に伴う被害のリスクを大幅に軽減することが出来る)
出典:guns.com
と語っており、今後は警察や特殊部隊など法執行機で採用されていくかもしれません。
標的に弾を当てるためではなく、弾が当たらない場所を確認するというためという、ちょっと変わったコンセプトで作られた「Quad Safe」。
レーザーサイトである以上、使用できる場所は限られてきますがQuad Safeが普及すれば、ショットガンを使用した時に発生する不幸な事故を未然に防げるようになるかもしれませんね。
ただ、レーザーサイトはサバイバルゲームでは基本的に使えないため、残念ながらサバイバルゲームにおいてQuad Safeの出番はなさそうです……。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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