- コラム
映画ダンケルクのヒロイン? スーパーマリン・スピットファイア
2017/11/14
菅野 直人
すごいー! たーのしー!
2018/02/25
Gunfire
今回紹介したいのは一部で話題沸騰中の戦争映画「ダンケルク」!
この映画は第二次世界大戦中にフランスの港町であるダンケルクで発生した「ダンケルクの戦い(Battle of Dunkirk)」を舞台にして描かれた戦争映画です。
第二次世界大戦を描いた戦争映画は数々ありますが、実はダンケルクの戦いを描いた映画は殆ど存在しません。
その理由は、ダンケルクの戦いは“戦い”という名前が付いているものの、ドイツ軍による一方的な包囲戦であり、ほとんどが追い詰められたイギリス軍とフランス軍の撤退戦だったからだと言われています。
しかも撤退するために用意された船は次々にドイツに破壊され40万人の兵士たちはただただ海岸で自分たちを救出してくれる船を待つばかりでした。
しかし、そんな一方的な撤退戦の裏では「ダンケルク・スピリット」という言葉が生まれるほどの感動の救出劇が繰り広げられていました。
この映画はそんな悲劇の撤退戦と感動の救出劇を描いた、少し変わった戦争映画なのです。
それではなるべくネタバレしないようにご紹介していきます。
まず、このダンケルクを見る前に知っておいた方がいい予備知識についてご紹介したいと思います。
実は映画の中では当時の詳しい情勢事情が描かれていないため、歴史に疎い方は映画の中盤ぐらいまで一体何が起こっているのか分からない危険があります。
このダンケルクは冒頭でも少し触れましたが第二次世界大戦中である1940年にナチスドイツ軍がフランスへ侵攻したことによって発生した戦いです。
当時のドイツ軍は非常に優れた戦車や航空機を所持しておりイギリス軍とフランス軍の連合軍はあっという間にフランスの港町であるダンケルクという都市に追い詰められてしまいます。
その将兵たちの数は何と40万人。
出典:Movie Express(YouTube)
つまりダンケルクでは
・フランスの港町「ダンケルク」で40万人のイギリス軍とフランス軍の将兵たちが追い詰められておりイギリスの本土で戦うために撤退作戦を展開中
・ドイツはイギリス軍とフランス軍の撤退を阻止すべく攻撃中
という訳です。
事前にこの情報を知っていれば映画の内容がすんなり頭に入ってくると思います。
映画のストーリーや見どころのシーンなどはネタバレになってしまうので避けるとして、私が非常に魅力的に感じたのはズバリ「没入感」!
このダンケルクは「バットマン ビギンズ」や「ダークナイト」「インセプション」といった数々の名作を世に送り出した実力派映画監督「クリストファー・ノーラン」の作品なのですが、実はノーランはCGなどのデジタル技術を嫌う監督としても有名で今回のダンケルクも本物の駆逐艦や戦闘機などを用いて撮影されています。
そういったノーランのこだわりもあってダンケルクは没入感や臨場感の高いリアリティ感あふれる作品となっています。
また、このダンケルクは「音」にもこだわり抜かれた作品であり、飛び交う銃弾の音や爆弾の爆発音、飛行機のエンジン音や機体を撃たれてしまった時の着弾音などが非常にリアルに再現されています。
流石に通常のテレビでは臨場感は減ってしまうものの、映画館ではまるでその場にいるかのような臨場感あふれる映画となっており、特にホームシアターセットなどを持っている方には是非一度見ていただきたい映画です。
ストーリーについては詳しくは語れませんが、撤退を余儀なくされ救助の船を待つ兵士たちを描いた「陸」、救助を待つ兵士たちの救出に向かう「海」、そして救出する船たちを護衛する「空」の三つの視点で描かれており、それぞれの心境や想いがひしひしと伝わってくる大変すばらしい映画になっています。
敗戦を描いた珍しい映画「ダンケルク」
リアリティを追求した映画なので激しいアクション映画が好きな方には多少物足りなさを感じるかもしれませんが、リアリティ感や臨場感を感じられるような映画が好きな人には非常におすすめの映画作品なのではないでしょうか。ドキュメンタリーでもあるため歴史に詳しい人はどういった結末を迎えるのかはご存じだと思いますが、映画の中ではそんなことが気にならないほど緊張感あふれるシーンが満載です。特に冒頭で少し触れた「ダンケルク・スピリット」については是非とも映画をご覧いただいてご自身で感じ取ってみていただけると幸いです!
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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