- コラム
初心者が友人から譲ってもらった電動ガンを直してみた(直せなかった)
2017/04/10
凍土高原
すごいー! たーのしー!
2018/02/17
Gunfire
今回はかつて18世紀から19世紀にかけて存在していたロシア帝国によって作られた戦艦についてご紹介したいと思います。
戦艦が好きな方なら一度は耳にしたことがあると思いますが、今回紹介する戦艦の名前は「ノヴゴロド」。
船や戦艦は進むときに水の抵抗をできるだけ受けないよう、上から見ると細長い菱形になっているのが普通ですが、このノヴゴロドは上から見ると円盤型をしているという世界に類を見ない非常に珍しい戦艦なのです。そんな珍しい戦艦ですが、実はノヴゴロドは「史上最悪の戦艦」という異名も持っていたりします……。
それでは早速紹介していきましょう!
By Netmate – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
ノヴゴロドが製造されたのは1870年代。
時代背景的には第一次世界大戦の少し前になるのですが、もともとは大きな河川や河口の防衛を目的として作られた戦艦です。
当時のロシア帝国はできるだけ大型の大砲を積んだ戦艦、つまり河川で使用できるモニター艦(※1)の開発を望んでいました。しかし、大型の砲台を装備すると船全体の重量が増えるため喫水(※2)が深くなってしまいます。
一方で河川は海と比べはるかに水深が浅いので喫水が深いと簡単に座礁してしまう危険性があったのです。
このような場合、普通は砲台を縮小するか装甲を薄くするなど、何かを犠牲にして戦艦全体のバランスを取るのですが、ロシア帝国は別の方法でバランスを取ろうと考えました。その方法が戦艦全体を円盤型にするという方法。戦艦の胴体部を円盤型にすることで水面との接触面積が増え浮力が生じて喫水が浅くなる上に、さらに船の安定性が増して大型の砲台や分厚い装甲を装備できると考えたのです。
実際にその読みは的中し、結果的に通常の戦艦並みの装甲に加え28cmの2門連装砲や86mm砲という非常に強力な砲台を搭載することができました。
円盤型戦艦という新しいアイデアの結果、火力も防御力も非常に高い戦艦が製造され、ロシア帝国の軍事力は大幅に強化される……。
はずでした……。
※1 モニター艦:比較的小型の船に大口径の主砲を積んだ戦艦
※2 喫水:水上にある船体の沈む深さ
ノヴゴロドが初めて使用されたのは1873年。
実際に使用するまではロシア帝国にとって非常に魅力的な戦艦であり、姉妹船も製造が開始されているほど期待を寄せている戦艦でもありました。
しかし、いざ進水すると戦艦として使用に耐えないほど様々な問題が明らかになっていったのです……。
まず、最初の問題はまったく速度が出ないという点。ノヴゴロドは全部で6機のスクリューにより推進力を生みだしていましたが、最大時速はなんと6ノット。6ノットは時速でいうところの約12㎞で人間が走る速度と大差ありません。その理由は進行時に船全体が水の抵抗を受けてしまうため。当初は喫水が浅くなるため動力もそれほど必要ないと考えられていたのですが、6機のスクリューでは船全体にかかる水の抵抗に対して圧倒的に力不足で、まともに前進することすらできなかったのです。
次の問題は舵が効かないという点。ノヴゴロドは船全体が水の抵抗を受けるため波に非常に弱く、とくに荒天下では喫水が浅いためスクリューが水面から露出してしまい簡単に操作不能に陥ってしまったのです。しかも最終的には舵による操作は不可能と判断され、ノヴゴロドの操作は舵ではなくスクリューの回転を正転にしたり逆転することにより操縦するという荒業になります。ただ、それでもノヴゴロドの操作は非常に難しく、その場で方向転換するだけでも40分以上の時間がかかったという記録も残っています。
大口径の大砲や2連砲を搭載し、火力はあるように思われたノヴゴロド。実は大口径の大砲にも大きな問題がありました。その問題とは大砲を使用すると反動で船が回転してしまうという点。まるで笑い話のようですが実際は非常に深刻で、一発発射すると船が回転しはじめて目標が定まらず1発発射すると2発目が撃てないという致命的な問題があったのです。
当初は河川において非常に強力な戦艦として活躍するはずだったノヴゴロド。しかし、ふたを開けてみればボロボロでかつて製造された戦艦のなかで「最悪」の異名をとるまでに……。
ちなみに操縦しての戦闘は無理だと判断したロシア帝国はノヴゴロドを操縦することは諦め次第に浮き砲台のように使用するようになります。大砲を撃つと船が回転する問題は砲台の固定箇所を改良することで多少は改善できたものの、その運用方法にもさまざまな問題があり、最終的には海上倉庫として使われる事となってしまいます。
非常に問題の多いノヴゴロドですが、海上倉庫としては世界最強といえるかもしれませんね(笑)。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
2018/01/2
Gunfire
1
2018/03/31
Gunfire
2
2018/01/11
Gunfire
3
2018/05/29
Sassow
4
2018/12/4
Gunfire
5
2017/07/26
Sassow
6