- コラム
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By STAFF SERGEANT JOHN K. MCDOWELL – http://www.dodmedia.osd.mil/Assets/1990/Air_Force/DF-ST-90-04660.JPEG, パブリック・ドメイン, Link
アメリカ軍で制式採用されているColt社の「M203グレネードランチャー」。M16などに装着できるM203グレネードランチャーはエアガン化もされていて、サバイバルゲーマーにとってはお馴染みのグレネードランチャーともいえます。
そんなM203グレネードランチャーがなんと、アメリカで初めて民間人向けに販売が開始されたという情報がはいってきました!
そこで今回はM203グレネードランチャーとアメリカの法律事情について紹介したいと思います。
自由と銃の国であるアメリカ。知らない人はいないと思いますが、アメリカでは割と簡単に合法的に銃を所持することができます。
ただフルオートの銃など、日常生活で必要以上の能力を持つ銃器については規制の対象となっており一般人が所持する事は許されていません。私はてっきりフルオートの銃と同じようにグレネードランチャーについても規制されているとばかり思っていたのですが、アメリカではグレネードランチャーも合法的に所持ができるそうです。
ただ、すべてのグレネードランチャーが所持できるというわけではなく、口径は37mmまで。とはいっても軍用で使用されているM203グレネードランチャーの口径は40mmで、その差はたった3mm。正直なところ「40mmも37mmも一緒じゃないの!?」と感じるところですが法律上では37mmを越えなければ適法ということです。
そして今回、民間人向けに販売が開始されたM203グレネードランチャー。
お値段は日本円にして約40万円。個人的にはグレネードを打ち出すだけの装置に40万円はぼったくりな気がしないでも無いです。
ちなみに先ほど少し触れましたが軍で採用されているM203グレネードランチャーは口径が40mmなのでこのままでは販売できません。そこで民間人向けに販売されるM203グレネードランチャーはインナーバレルを変更し37mmのバレルが装着されています。
ただ、経費削減のためかバレル以外はすべて軍用に製造されたパーツが流用されており、37mmのバレルに交換された民間人向けのM203グレネードランチャーにも
「LAUNCHER, GRENADE M203 40MM」の刻印が施されています。
法律的にも商品的にもどうなのと突っ込みを入れたくなるのですが、自由の国であるアメリカは細かいことは気にしないようですね……。
そして気になるのが「民間人がいったい何のためにグレネードランチャーを使うのか」という点。銃社会であるアメリカでハンドガンやセミオートのライフルの出番があることはあってもグレネードランチャーの出番が出てくることは滅多に無いのではないでしょうか。
気になって調べてみたところ、どうやら一般人はグレネードランチャーを有害鳥獣用に使われるようです。一般人が購入して使える弾頭は発煙弾や騒音弾のみとなっており、さすがに対人や対物に対して使う炸裂弾は規制の対象で購入することはできません。
また騒音弾や発煙弾は有害鳥獣から農地や森林を守るために使われており、主に威嚇用として使われるようです。
あとは日常生活ではあまり使う事はないとは思いますが信号弾も使用が許可されている弾頭の一つです。
いかがでしたでしょうか。当初、「M203グレネードランチャーが民間人向けに販売を開始した」と聞いたときは「また凶悪な犯罪が発生するのでは……?」と嫌な予感が頭をよぎりました。
しかし、確かにM203グレネードランチャーが民間人向けに販売されるのは初めてかもしれませんが、他のグレネードランチャーは既に販売されているので海外ではそこまでビッグニュースではないようです。
もしかしたら海外の旅行の際にM203グレネードランチャーを試射できる日もくるかもしれませんね。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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